施工事例

Works

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淡路久留麻の「集まる」家

西側外観

大屋根の平入りを正面として深い軒先を設けた。建物の高さを抑え、外壁には焼杉、破風や軒天は檜を採用し、淡路の自然との調和を目指した。

軒下空間

深い軒により夏の日射を遮る。最大6台の駐車スペースを確保した上で、デッキの木塀によりプライバシーを保てる中間領域を確保した。

玄関

玄関に入ると大谷石の土間と吉野檜の床、熊野杉の小幅板が来客を迎える。家族用の収納スペースとは別に来客用の棚を計画した。

リビング

玄関から見上げると吉野杉の勾配天井と檜の床に包まれる開放感のあるリビングが広がり、南東のハイサイドライトから優しい光が注がれる。

キッチン

回遊動線で各所とつながるキッチン。低くした天井やキッチンの壁が地域に開かれたリビングと家族のプライベート空間を緩やかに区切る。

リビングの開口部

引き込みできる障子により、北西の光を柔らかく室内に取り込むことができる。南西の窓は、適度に開口部を絞りつつ、採光と通風の役割を果たす。

階段からリビングを見る

リビングと玄関を一体にする要望から木製玄関ドアで気密と断熱に配慮し、リビングからも景色となるよう玄関と来客用洗面の意匠を統一している。2階の室内窓からも障子を通して光が入る。

ダイニング

ダイニングの植栽が見える窓辺に書斎コーナーとテレビ台を設えた。テーブルも大工が造作し、2つに分けて、健康麻雀卓としても使える。天井を低くし、落ち着いた空間としている。

2階ホールとフリースペース

檜の造作階段を上ると、本棚と飾り棚の用途のある手すり越しに1階の風景が望める。2階ホールは家族のセカンドリビングとしても使え、その奥は書斎として、または子供と孫が訪れたときの個室に使える。

キッチンからの景色

キッチンからも障子の美しい光を眺められる。

2枚の猫間障子

2枚の引き込み障子は、猫間障子にし、開けると植栽が眺められ、風が通るようにした。

ダイニングからリビングを見る

大きな開口部を通して、ダイニングからデッキがつながる。天井と軒天は同じ勾配で同じ吉野杉でつなげた。窓辺に行けば敷地両角に向けて淡路山地を眺められる。

来客用と家族用の水回り動線

来客用の手洗い、トイレと、家族の水回りはすべて北側にまとめつつ、動線を明確に分けた。

2階フリースペース

2階の高窓は、パッシブデザインとして立体通風により風通しを良くし、排熱を促す。高窓とすることで、十分な採光を取り入れながらプライバシーを保った。

2階室内窓からの眺め

2階フリースペースの障子を開けると1階リビングを見渡すことができる。

ポーチからウッドデッキを見る

家族が朝食をしたり来客と談笑したりできるスペース。耐久性を考慮して、ハードウッドとした。

南側からウッドデッキを見る

1間の軒に対し、約50cmほど伸ばしたウッドデッキのスペースを利用して植栽スペースを設け、遠くに山の稜線も見える。

玄関スロープ

高齢者に配慮してアプローチから玄関ポーチは緩やかな勾配とスロープにし、檜の手すりを設置した。

東側隣家庭の借景

東側の屋根も周辺の建物に対して屋根が低く流れる用に計画し、庭や室内が日陰とならないよう配慮した。1階個室にある出窓からは、東側古民家の庭を借景している。

北側隣家の窓への配慮

北側隣家の庭や1階窓にも建物の影が影響しないよう配慮するとともに、太陽光設置屋根の方角も周辺住民に配慮した。

REPORT

東京在住のS様。旅行で訪れた淡路島に惹かれ、ご縁があり土地を購入。まもなく迎える定年後に、のんびり暮らせる終の棲家をご希望されていました。「無理難題と思いつつ10社ほどに『30坪2千万円でどんな家ができますか』と問い合わせましたが、前川建設さんだけが敷地にあわせた間取りを送ってくれたんです」。「細部まで提案してくれたおかげで、想像以上の住まいに。東京からオンラインでの打ち合わせでしたが、家づくりへの情熱とプロの提案力に、何度も感服しました」。とのお言葉を頂きました。
自然素材により快適な室内環境を保ちながら、予算内でできる限り高気密高断熱を実現しました。本施工物件のある淡路市の気候は温暖で降水量の比較的少ないことから、夏涼しく過ごせるように北西の大開口から南東側の高窓に向けた立体通風により排熱を促せるように計画。高窓からは光は2階から1階へと降り注ぎ、照明も省エネになるように計画しています。また、西側の屋根の軒を深く計画することで、夏は日射を遮り、冬の日射取得は可能なように設計を施しています。来客と3世代の家族が「集まる家」として、来客と家族の二つの動線が交錯しないよう配慮した上で、キッチンを中心に回遊動線をつくり、家事、事業、介護をスムーズに行えるようにしました。さらに、親族の宿泊や書斎、収納、セカンドリビングといった多目的に使える2階スペースを設け、家族にとって暮らしやすい空間構成にしました。また、開放感のあるリビングや落ち着いたダイニングなど、過ごし方に合わせて天井高に変化を持たせることや、リビングの勾配天井とつながった深い軒のある中間領域をつくることで、来客や家族の心地いい居場所を計画しました。

工法 木造2階建て 認定長期優良住宅
基礎:ベタ基礎
外部仕上 屋根:ガルバリウム鋼板(縦ハゼ葺)
外壁:焼杉板
開口部:アルミ樹脂複合サッシ(サーモスⅡ-H)
内部仕上 天井:クロス貼(しっくいクロス)
床:無垢フローリング
建築空間 敷地面積:269.54㎡(81.53坪)
延床面積:125.86㎡(38.07坪)
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