Works / 事例
美しい日本の家をつくる
私の建築の原風景は、建築家吉村順三設計の高松郊外にある家でした。築50年の家ですが、時代に左右されない意匠とその土地の自然や風土に馴染んだ佇まいで、モダニズム建築としても日本建築としても美しい建築でした。
そして家族が大切にする趣味や暮らしが描かれた居場所があり、暖炉や勾配天井による空間の重心があり、絵画や美術品が飾られ品格を感じ、大きな引込窓からは美しい景色が眺められました。そこには吉村障子があり、出し入れできる手作りの仕掛けがありました。
「このような建築を目指して行きたい」という想いが心の底から沸き上がりました。その志をもって、建築家伊礼智氏に学びながら、i-works事業とともに、「幸木之家」を一棟一棟、誠心誠意、丁寧な家づくりを進めています。
「美しい家」は、予算や土地、家族の暮らし方といった条件のなかで、さまざまな建築として生まれますが、そこには共通した理念があります。家はその人や家族を現しますので、周囲への心配りや謙虚な佇まいを基本とし、街の自然や景観と調和することが重要です。家のなかに入れば、家族の暮らしに寄り添い、小さな居場所がつながり、家族の健康を考えた温熱環境が保たれ、時を感じられる質感があることが大切です。
そうした家に暮らせば、家族とのかけがえのない一瞬一瞬が、より美しく輝き、幸せな永遠の時を刻むこととなるでしょう。皆様とそうした家づくりができることを楽しみにしています。
一級建築士 前川 桂恵三
News / トピックス
2024年 12月29日(日)~2025年1月5日(日)
2024年8月11日(日)~8月15日(木)
2024年5月19日(日)開催 ※完全予約制|先着100名様